vol.23 「TAMATEBAKO AYNU一日養生」

TAMATEBAKO GINZAで2019年に始まった五感のインスタレーション。
PERU氏との「茶是」は、「茶とは何か?」という問いを軸に、銀座にいながら大自然とつながる気の交歓を生み出してきました。銀座のクローズを経て、ついに大自然の中TAMATEBAKO AYNUでPERU氏を迎えることとなりました。

TAMATEBAKO AYNUの大自然の中での「一日養生」。
朝はミルクティーから始まり、自然茶、昼の養生、自然茶、夜の養生と、心身を整える一日を過ごしました。

植物、動物、すべての生物には本来毒素があるので、生では食さず、火にかけます。また、天日干しすることで、熟成が進みます。分子が細かくなることで消化が良くなる、修行者の食事でした。流通にはない貴重な茶葉は、森の中の環境、それに関わる人や過程を慎重に吟味し、選び抜かれたもの、でもちろん熟成させたもの。食材もオーガニックで在来種にこだわり、調味料には伝統的な発酵食品を使用。菌の働きを活かした正しい食事は、エネルギーを満たし、眠気を誘わず、身体を軽やかにします。そして、代謝と循環を促し、呼吸とともに気が巡る感覚を得ることができました。昔ながらの製法に立ち返り、食と向き合うこと。限りある資源の中で何を選ぶか、その大切さ。菌と波動が調和することで、身体に響く喜び。新たな年を迎え、丁寧に生きることの大切さを改めて実感しました。

遊びにくる丹頂鶴を眺めながらの
茶。太古の有機物の地層からの
モール温泉。TAMATEBAKO AYNUのネイチャーサウナは、白樺のヴィヒタ、赤丸薄荷でのロウリュ、摩周湖伏流水の水風呂、外気浴では満天の星空。弟子屈の大自然に包まれながらの
一日養生で、体も心も魂も整いました。

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