同じみエコツアーズ吉田聡さんによる、弟子屈の奇跡、絶景シリーズの冬です。
一年を通じた大自然のドラマに目がはなせませんが、ベストシーズンは1月2月。
寒さと比例する美の世界です。
今回は屈斜路湖を見下ろす美幌峠での絶景珈琲の予定が凍結、屈斜路湖は凍結せず、、、
しかし、白銀の世界に、ひとすじの道が生まれました。





前夜の吹雪がすべてを覆い尽くし、丘陵はただの雪原に。
夜明け前、吉田さんは静かに立ち、雪を払い、風を読み、美しき印影の彫刻のような道を刻みました。
澄みきった朝の光に照らされる、その一本の道。除雪の軌跡は研ぎ澄まされた白の切り口となり、歩むたびに、風景が音もなく語りかける。そこに響くのは、美意識と、惜しみない手の仕事です。






やがて、天からの贈り物のように、丹頂鶴が舞い降りました。その奇跡を祝福するかのように、NPOメンバーの早船浩美さんの珈琲が静かに滴を落とします。この日のために焙煎された豆が、丁寧に、ゆっくりと香りを開いていきます。
主宰の川邊りえこがお菓子を添え、場をしつらえます。
吹雪の翌日の、晴天。
すべてが澄み渡る、奇跡の瞬間。極上のひとときでした。






