近年、地球環境保全の重要性が世界中で叫ばれるようになりました。
中でも、すべての生命活動の源といえる「水」や「水質」は緊急の課題であり、自然環境保護活動の中心的課題でもあると考えます。
弟子屈町ではエコツーリズムが掲げられており、水際に開発される商業施設はその実践を強いられています。 しかしながら、 浄化槽からの生活排水や温泉排水などが直接、 釧路川や屈斜路湖に流れ込んでいるのが現状です。
特別天然記念物の丹頂鶴や絶滅危惧種のイトウ、アメマスやヒメマスといった豊かな淡水魚など、 日本でも類を見ない豊かな自然が存在するこのまちにとって、水質の維持は重要な課題といえます。
この水資源を汚染することなく、 まちのエコツーリズムに少しでも寄与できればと、使用する洗剤を見直していくプロジェクトを、川邊りえこが主宰する「TAMATEBAKO AYNU」で立ち上げ、 3年半にわたり様々な商品を試行錯誤しながら使用してまいりました。
昨年、NPO 法人が発足し、 「水と生きる研究会」としてエシカルディレクターの坂口真生を中心として、様々な業種のメンバーにより、様々な議論や場面を重ねてまいりました。
そうした経過を経て、理事である飯尾裕光氏の「りんねしゃ」 (1979 年に創業され、自然由来の商品を扱うパイオニア) の経験からの推奨商品の洗濯洗剤、 食器洗剤、 清掃洗剤が採択されました。
また、 当 NPO により、 日本では開発されていない水質保全に特化した生分解性のオリジナル商品 (シャンプー、ボディーソープ) を専門家と共に商品化することとなりました。 まずは、NPO メンバーの水際の施設で使用してまいりたいと思っております。微力ではありますが弟子屈の水を守る一助になればと願っております。
そして、この日はその飯尾氏を講師として洗剤についての理解を深める会を開き、さまざまな視点でのの意見を交えながら、これらをよりよく理解していただくための課題なども議論いたしました。
弟子屈町が世界から注目される環境保全のモデルになっていく事に繋がるよう活動してまいりたいと思っております。