エネルギーをつくる

新しいエネルギーシステムの開発と構築
畑、住宅、ごみ処理から排泄物処理までの循環システムの構築

このプロジェクトは、住宅、畑、ごみ処理、排泄物処理など、日常生活の様々な領域にわたるエネルギーの循環システムを構築することを目指しています。既存のエネルギー源を有機的に組み合わせることで持続可能なエネルギーシステムを創出するだけでなく、新しいエネルギー生産方法を開発することで、より効率的な環境が設計できるようになることを目標としています。

たとえば住宅においては、エネルギー効率の高い設計と、再生可能エネルギー源の統合することが考えられます。再生可能エネルギーの利用を効果的に使用し電力供給を行い、より効率を高めるための断熱材の使用や、スマートホーム技術の導入により、エネルギー消費を最小限に抑えることの研究も必要でしょう。

畑では、バイオマスエネルギーの活用も考えられます。作物の残渣や家畜の糞尿を再利用し、これらをバイオガスやバイオ燃料に変換することで、農業活動から生じる有機廃棄物を価値あるエネルギー源に変換することができます。この取り組みは、農業の副産物を活用し、農業の持続可能性を高めると同時に、エネルギーの自給自足を促進します。

ごみ処理に関しては、廃棄物からエネルギーを回収する新しい方法を開発します。例えば、廃棄物を熱分解することで発生するガスを活用し、これをエネルギー源として利用するシステムの開発に取り組みます。このプロセスは、廃棄物の削減とエネルギー生産の両方を実現します。

排泄物処理においても、従来のメタン発酵以外の新しい処理技術を探求し、廃水処理過程でエネルギーを回収する方法も活用できるでしょう。これにより、水質保全とエネルギー生産を同時に行うことが可能となります。

現代においては様々なエネルギー源が考えられますが、それらを組み合わせることで、持続可能なエネルギーシステムを構築するだけでなく、新しいエネルギー生産プロセスにも取り組みそれらを補うことで、大きな意味での新しいエネルギー生産システムをつくり、地域社会におけるエネルギーの自給自足を実現し、環境への影響を最小限に抑えるとともに、持続可能な社会の構築に貢献したいと考えております。