弟子屈デザインコンセプト

森の空間デザイン美学研究
北海道の大地、森と共生する空間デザインと建築、現代のチセ研究

「弟子屈デザインコンセプト」は、北海道の自然環境、特に弟子屈町と深く調和する空間デザインと建築の探求を目指しています。これは北海道特有の森林と大地の風景を生かした建築設計と空間の構築に焦点を当て、自然環境との共生を重視し、自然と人間の関係性を再考し、環境に対する深い敬意を表現することを目的としています。

森林、山、川といった自然要素をデザインに取り入れ、自然光、風通し、素材選びなど、環境に配慮した建築設計の重要性に注目し、自然環境を損なわない持続可能な建築方法と素材の選択にも焦点を当てます。これらを機能的だけでも持続可能なだけでもなく、美しさを取り入れた、北海道の豊かな自然環境を反映した建築と空間デザインを研究してまいります。

アイヌの伝統的な家屋である「チセ」の現代的な解釈と応用に関する研究も重要です。チセは、自然との調和と共存を重視したアイヌの知恵が反映された建築であり、この古代の知恵を現代の建築デザインに取り入れることで、新しい形の持続可能な建築美学を探究し、チセの構造、材料、暖房方法などを現代の技術と組み合わせ、新しい住居の形を模索してまいります。

これらの活動から、空間デザインと建築を北海道の自然環境と調和させるだけでなく、地域の文化と歴史をも反映させることを実現することで、自然保護、文化遺産の保存、そして地域社会の持続可能な発展に貢献するだけでなく、建築とデザインにおける新たな美学と環境倫理のモデルを提供できると考えています。