
イタリア・ピエモンテ州で研鑽を積み、会津、札幌を経て網走の地に魅せられ、現在レストラン開業を構想中の 矢澤直之シェフ。
41歳にしてその存在感は圧倒的で、ひと皿の中に「土地」「季節」「記憶」を描き出す稀有な料理人です。

道東の食材を巧みに生かし、深みのあるソースと食材の対話から生まれるお皿は、“料理の本質”と“創造”を感じます。
彼の手から生まれる瞬間を目の当たりにした人々は、誰もがその集中と美しさに息を呑みました。


リクエストの芋団子づくりからはじまり、ラビオリは粉から練り上げる。
その一連の動作は舞のようにしなやかで、素材に宿る魂を一つひとつ確かめる祈りにも似ています


熟成豚はTAMATEBAKO AYNUの環境を生かし、温泉で火入れ、炭火で焼き、サウナで寝かせ、藁と炭火でさらに香りを重ねる。火と水、土と風。自然の四大元素が料理の中で響き合う瞬間でした。




セッティングの美しさ、タイミングの妙、そして重層的な味の深み。
地域の食材が、世界の舞台に立ち上がる。
それはまさに「道東ガストロノミー」の夜明けでした。

Menu
Aperitivo 小さな芋もち
Antipasto 季節のフルーツと竹下牧場のカプレーゼ/網走産ニシンのテリーヌ/秋鮭の冷製パスタ/厚岸産牡蠣のポタージュ
Secondo 豊頃町熟成豚の炭火焼き
Primo アニョロッティ・デル・プリン(ピエモンテ州のラビオリ)
Dolce イバラガニのジェラート






弟子屈の山菜を活かした“絶景ガストロノミー”の実現を願っておりますが、地域の恵みを世界の言語に翻訳し、道東から日本の未来の食文化を発信するために、矢澤シェフ招聘を夢みています。





